現実と理想の狭間で〜ゆりの日常 in London

イギリス・ロンドンに住んで4年目の日常。芸術と旅行が好き。

中国人の方から日本人らしいと褒められた話。

この記事は完全に雑記・ひとりごとになりますが、少し不思議な気分になった最近のできごとです。

 

1週間以上前のことですが、バレエクラスに向かうために自宅近くからロンドンの有名な赤いバスに乗っていました。結構バスは混み合っていて1回の席は誰かの隣の席に座るしか場所がない状況でした。(2階なら空きもあるでしょうが、揺れが激しくて酔いそうになるので最近はなるべく1階に座るようにしています。)

 

たぶん私は特に窓際に座っている方のことは特に確認もせず、小綺麗な人(隣に座っても害のない人)みたいなくらいにしか考えずに押さないようにとなりにちょこんと座りました。たぶん、ポッドキャストかなんかを聴いていてイヤフォンをつけたまんまだったと思います。

 

そしてその席に座ってから数分経って、おとなりの女性が声をだしたように感じたので軽く振り返ると、「Are you Japanese?」と微笑みながら声をかけられました。私はちょっとびっくりしながらイヤフォンをはずして、 そうです、と答えたら、「やっぱり、この前に座っている彼女たちとは違う、彼女たちは中国人よ」とのこと。

 

前を見ると、確かに私達の前の席には2人の若い東アジア出身と思われる女の子が元気に話していました。確かに注意を向けると、中国の方に多いハキハキと大きな声で会話しています。この会話だけをきくと、中国の方のことが好きじゃないレイシストのように聞こえてしまいますが、その声をかけてくれた女性も東アジア出身のように見えたので、どこ出身ですか?と聞いたら「私も中国出身よ」といって、出身の地域の漢字をスマートフォンの画面上に見せてくれました。

 

彼女はむか〜し中国の大学で商業法と日本語を学んだらしく、すこし日本語がわかるそうです。その方の出身地は日本からかなり近く、船で日本に行けたことから日本の食べ物を楽しむために船で向かって数日間だけ滞在したりしたそうで、日本にはかなり関心があったそう。そこで気づいたのが、公共の場では静かに話したり、日本人の行動やマナーが素晴らしいと思ったそう。それから自分自身もそのように話し方や行動を気をつけるようになったら、外国人の人から「日本人の方ですか?」と聞かれるようになったそうです。

 

私は1人で座っていて前の女の子たちのように誰とも話していなかったし、イヤフォンからポッドキャストを聴いていて特に何にも注意を当てていなくてぼけっとしていたと思うので、さっぱり何が基準で日本人と思われたのか、そんなに"日本人"らしかったのかは自分でも謎ですが、わかる人にはわかる、そしてその方がいうには、中国人だからわかるんだそう。

 

中国出身の方はよくイギリスや英語圏で本名とは別のペンネーム?を使うことが多いのですが、彼女は日本の女性の名前Yokoを使っていると、中国のメッセンジャーWechatのプロフィールを見せてくれました。だからといって自分が中国出身でいることを嫌がっているとか隠しているようには全く見えず、ただただ日本人とその文化(佇まい)に対してのリスペクトが大きいようでした。彼女は現在60歳だそうで、イギリスには20代の時(大学生として)から住んでいるそうです。

 

これが面白いな、と感じたのは、日本人と中国人の違いを中国人の方から言われたことです。私は日本人ですから、中国人の旅行団体客などを見て”中国人らしいな”と思ったりそういう話をしたこともありますし、イギリスに住んでいるとイギリス人やヨーロッパ出身の方などから日本人を妙に高く評価して褒めてくれる人たちに会うことがあります。もちろん、道端で「Hey, Chinese Nihao!」なんて言われたこともなくはないのですが、とりあえずそれも何も知らないアウトサイダーの人が適当に(悪意込みで)言ってることですよね。でも、初めて中国出身の方にざっくり"日本人"らしさを言われるのはとても新鮮かつ不思議な気持ちがしました。嬉しいと思うべきかもわからないふわふわとした気持ち。

 

でもそんなふうに思っている方もいるんだなあと、認識した出来事でした。

 

その方は私と同じ地域にお家を持っているそうで、聞いた感じ行動範囲も被っているようなのでまたいつか会うかもしれません。

 

 

 

それでは、ここまで読んでくれてありがとうございました☺️

 

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
にほんブログ村