現実と理想の狭間で〜ゆりの日常 in London

イギリス・ロンドンに住んで4年目の日常。芸術と旅行が好き。

現実と理想の狭間で

『現実と理想の狭間で』

ちょっとした気分転換に新しくブログ名を変更してみた。『現実と理想の狭間』はある意味今の私のライフステージを表したものと言えると思って。

 

なぜか『現実』もしくは『リアル』って言葉はなんとなく怖いような、十分じゃないような、ちょっと避けたいような、そんな響きがする。”現実的=夢がない”みたいな、この感じの響き。でも今の日常を考えてみると、この『現実』も全然悪くないし、個人的には幸せに楽しんで生きている。確かに家族を増やすなら将来に向けてお金を貯めないと、とか、今住んでいる場所にずっと住み続けたいかといったらやっぱりもう少し広い自分たちのお家を持てたらな、と思うし、今の自分の体よりももっと綺麗なボディーラインが欲しいな、とか、いろいろ考えたらたくさんでてきてキリがない。だから満足はしているわけじゃない。でも、大学院まで終えて、好きな場所(ロンドン)で暮らし、好きな人と結婚して、自分の専門分野でお金を稼いで、旅行や習い事をする余裕もそれなりにある。こうして振り返ってみると、とっても幸運な人生を送っているのではないか、それとも私が多くの人よりも鈍感すぎるのか。

 

『理想』というと、夢もまた夢の先、のようなとてもぼんやりしたイメージがあって、『現実』の響きと比べるととてもキラキラしている言葉のように感じる。人々の『理想』の生活もしくは人生ってどんなものなんだろうか。もちろんその人その人それぞれの今のライフステージや状況によるだろう。2024年の今も、日本人からしたら信じたくない/想像がつかないような酷い戦争が存在する。そんな環境の人からしたら私たちがこんな風にのんびりブログを書いていたり、美味しい食べ物や旅行を楽しんだりしているこの状況がまさに理想に見えるかもしれない。そして庶民の人からしたら『理想』に見えるかもしれない億万長者や世界を代表する成功者の方々が思う『理想』はまた違って、その先を見ているだろう。結構忘れているけど、その人々が思い描く『理想』が『幸せ(happiness)』に直結しないのも怖いところ。

 

私が今『理想』を描くなら、都市からそう遠くない場所に3部屋くらいあるお家を持って、お仕事もそれなりに順調で、もう少しお金に余裕があって、お家を綺麗に保つエナジーや時間の余裕もあって、友達や家族と会う機会があって、将来への心配もそこまでなく、夫婦仲良く過ごしている、そんな感じの世界。だからと言って今この瞬間に簡単に魔法のようにその理想の世界が手に入ってしまったらそれは嬉しくない。確かにお金を多く持てたらそれに越したことはないし簡単に手に入ったら楽だと思う、けど、それが『当たり前』になってしまったら感謝の気持ちも幸運だと感じることもなくなって、その『理想』が理想ではなくなってしまう。『理想』が『現実』になってしまう。

 

だから『理想』ってずっと手に届かないものであって欲しい。現時点での思い描く『理想』を手に入れるべく、現時点での『現実』から努力や選択、試練を通して成長をして、『理想』に近づいていく。そして、その過程(狭間)でまた新しい『理想』が自然と生まれてくる。それを自然に繰り返していたら、気づいたら前に思い描いていた『理想』はもうすぐ現実になるかもしれないし今描く『理想』はまた先に見える。

 

私はこのブログを自分の成長記録みたいな感じで、たまにその時に感じていることや学んだことを吐き出して、自分を振り返られる場所にしていきたい。私は長期記憶はあまり誇れないので振り返られる場所は大事( ◠‿◠ )てなわけで、ずっと人生、現実と理想の狭間で止まらずにもがいていきたい。

 

なんか重たい雰囲気になってしまったかも。引き続き、感謝を忘れずにのんびり生きていきます(^^)/~~~

 

あとがき:今見てみたら本日2月29日。4年に1度だけくる日だったので、また4年後のこの日どんな環境でどんなことを考えているか、自分がどう成長しているか楽しみにしておきます( ◠‿◠ )