現実と理想の狭間で〜ゆりの日常 in London

イギリス・ロンドンに住んで4年目の日常。芸術と旅行が好き。

国際結婚後の婚姻届提出が面倒だった話。在英4年目にして初めて日本大使館へ!

これまでの記事でも夫が登場していますが、私は今年の夏に1年ほど一緒に住んでいるパートナーと結婚いたしました👏嬉

 

私たちは結婚式をデンマーク(住んでいるのはイギリス)であげました。なので、日本大使館に改めて婚姻届を婚姻証明書と共に提出しなければならないのですが、私は婚姻届のみささっと提出するだけかと甘く考えていたら、イギリスのビザ申請の時と同じように色々と別の書類が必要であることが発覚。基本的に婚姻手続き後3ヶ月以内の婚姻届の提出が求められているので、急がないといけないということでやっと腰を上げ書類の作成に取り掛かりました。

 

婚姻届提出の際に必要書類 (2023年10月時点)

私たちは日本人(私)と外国人(夫)の婚姻になるので、"英国(外国)の法律に基づいて婚姻が成立した場合"参照することになります。日本人同士の結婚の際の必要書類とは異なるので、参考にする際は大使館の公式ページをしっかりお読み下さい。

 

  • 婚姻届(A3サイズ)2通
  • 外国人との婚姻による氏の変更届2通
  • 婚姻証明書原本
  • 婚姻証明書のコピー
  • 婚姻登録謄本・婚姻証明書の和訳文2通
  • 戸籍謄本原本
  • 戸籍謄本のコピー
  • 日本人の旅券の身分事項ページのコピー
  • 外国人配偶者の国籍証明資料原本
  • 外国人配偶者の国籍証明資料の和訳文2通
  • 外国人配偶者の国籍証明資料のコピー

 

私の夫の出身はロシアのため、イギリス人との結婚の際に必要になる出生証明書は必要ありませんでした。その代わり、夫のパスポートの原本を大使館に持参しました。

 

 

初めての在英日本大使館へ!

なぞにわくわくしてしまったいい大人の私ですが、まさか3回も行くことになるとは思っていませんでした。

 

実は、夫は日本旅行のためのビザ取得のために去年末にすでに日本大使館に伺ったことがあります。その感想としては、日本人の真面目そうなおばさまがお出迎えしてくれて、どこに進むべきか教えてくれて、手続きや対応もすごく丁寧で優しくて良かった、だそう。ビザの申請関連では、前にシェンゲンビザの取得のためにビザセンターに行った経験と比較してすごくいい意味で違ったらしいです。笑 それは良かった:)

 

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入り口には2〜3人セキュリティがいて、すぐに空港のような荷物スキャンとゲート型金属探査機をやらされます。それが終わるとレセプションの女の人が窓口から読んで、奥に向かって発券機で番号札を取るようにいわれます。私がいた時には8割方日本人のお客さんで、20人程が待っているようでした。どの日も待ち時間は10分ぐらいでそこまで待たされたような気はしませんでした。

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とくに面倒だったこと(ただの文句)

ロシアン旦那の名前の書き方とミドルネーム(父称

もうこれは日本の文化や歴史上仕方ないのかもしれませんが、すべての外国人の名前をカタカナで記さないとならないこと。そしてアルファベット表記がどこにもできないこと。よくある名前の場合はすでにカタカナの共通認識ができているのでまだいいのですが、夫の両親の姓名やミドルネームはもうこんな感じだろう!似たような発音をカタカナで作成しなければならず、、、

 

スラブ系の国々の名前のシステムは複雑です。他の欧米国とは違い、自由なミドルネームはなく、ミドルネームの箇所に父親の名前の変形(父称)/ patronymic がきます。例えば、お父さんの名前がニコライ/Nikolai の兄妹がいたとしたら、男の子のミドルネームはニコラエヴィッチ / Nikolaevich、女の子の名前はニコラエヴァ / Nikolaevnaになります。


そんなわけで、私の旦那さんの父称をなんとかカタカナに書き換えてファースト・ミドルネームのエリアに書いたのですが、日本大使館の人は??という感じ。なぜかというと、旦那のロシアのパスポートには、キリル文字では父称を含めたフルネームが記載されているものの、英語でのスペルにはファーストとラストネームのみしか書かれていない。WHYYY RUSSIAN PASSPORT? 日本大使館の人はもちろん、キリル文字のみだと証明ができないとのことで、結局私の謎の努力(カタカナに変更)は無駄に、日本人と同じようにファーストとラストネームのみの記載で提出することになりました。まあシンプルでいいかな。😀

 

A3サイズの婚姻届

日本には全てのコンビニにプリンターがあり、A3用紙もA4用紙もあれば、細かい設定(向きや色の濃さなど)もアプリや機械の操作でできますが、イギリスではプリンターが必要なときは文具ショップのRymanやプリントサービスのPrinttを使うしかなく、値段も高いし融通も聞きません。面倒に感じたのは、婚姻届がA4サイズで、A4サイズを印刷できるところがないこと。日本国大使館の公式ページには、下記の注意書きが書かれていて、A4サイズで印刷できない場合は大使館で直接受け取りが可能だと記されています。

 

私は先に全部ワードで打ち込んでしまってから、文具屋さんのRymanに印刷をお願いしに行ったのですが、A3の紙に印刷して欲しいといったのに、なぜかA4サイズのサイズの印刷のままA3サイズの紙に印刷して渡されるというカオス。笑 しかたなく、それを大使館に持っていったらやはり書き直しを求められてしまいました笑 後々夫に文句を言ったら、まずA3での印刷なんて必要ないA42枚でいいじゃないかと論破(?)されてしまい、残念ながら共感はしてもらえませんでした。文具や紙媒体に関しては日本はよく流通していますが、ペーパーレス社会プラスあまり気にしない文化の欧州にはこれが通じないよう。

 

ちなみにこちらが大使館の公式サイトの解説なんですが、A3サイズでの印刷が困難である場合があることをしかり認識しているようです。↓

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婚姻届の用紙は、必ずA3サイズ(原稿方向:横)の白いコピー用紙をご使用下さい。左記以外の用紙(A4サイズで両面印刷されたものや縮小コピーされたもの、また、ご記入後の用紙をA3サイズに拡大コピーしたもの等)での届出は受付できない場合がありますので、ご注意下さい。
なお、A3サイズでの印刷が困難な場合や届出用紙等がダウンロードできない場合には、当館窓口で直接お受け取りになるか、または、郵便にて戸籍関係届出書請求シート別ウィンドウで開く返信用封筒(※)(切手貼付(First Large)、A4サイズ)を同封の上、当館戸籍係宛に必要書類を請求願います。

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婚姻証明書の原本の提出

上記に記したように婚姻証明書の原本が必要書類に含まれているのですが、私はパスポートの原本と同じような形で一旦提出してからその日のうちに返却されると勝手に思っていたら、原本の提出が必要だいうことで、私はデンマークの市役所から一枚しか婚姻証明書をいただいてなかったので、またデンマークの市役所に連絡して原本を送ってもらうことにして、今回は婚姻届を一旦保留にしてもらいました。

結果、デンマークからは1週間ほどで原本が届いたので、また1週間後に大使館に行くことができました。

 

婚姻届は一応結婚してから3ヶ月以内の提出が義務付けられていて、3ヶ月を超過する場合は追加で遅れた理由を書いた書類を提出する必要がでてくるのですが、保留をしている場合はすでに手続き中ということになるので、問題ないそうです。(婚姻証明書の発行と配達を待っていたら3ヶ月超過しそうだったので確認しました。)

 

婚姻証明書の和訳

海外で結婚した場合、婚姻証明書は現地での言語で記されていると思いますが、英語で書かれていたとしても日本は和訳が必須です。デンマークはさすがインターナショナルな国でデンマーク後以外にもほとんどの人が英語をペラペラに話しますが、婚姻証明書はさらにありがたいことにデンマーク語・英語・ドイツ語・スペイン語、フランス語の5か国語で記されます。残念ながら(もちろん)日本語では書かれていませんので和訳が必要ですが、和訳は自分ですればいいとのことで、自分で和訳した書類を作り提出しました。

 

これも実は書類を2回作りました。というのも、在英大使館のウェブサイトには「婚姻登録謄本」という婚姻証明書の和訳用の書類が貼ってあるので、これを使って和訳をしたところ、これは英国作成の婚姻証明書から和訳をするときのみに使えるものだということで、デンマークの婚姻証明書を和訳する際は利用できないということでした。(そういうの公式サイトに記述しておいて欲しい←)大使館の人が在デンマーク大使館の公式サイトをチェックしてくれたそうですが、デンマークの婚姻証明書からの和訳の場合はとくに制約がないとのことだったので、自分でワードで和訳をしてくれと言われました。なので、これも最初に行った際に作り直しを頼まれ、2回目で提出することができました。

 

本籍地の選択

本拠地の選択に関しては、別の記事で記載しています。日本ってかなり書類やプロセスに関してお堅いのに、意外と内容に関してはいい加減なんだなあ〜なんて思ってしまった本籍地に関してです。

 

yurinonichijo.hatenadiary.jp

 

結果的に、本籍地を最も使う区役所に変更しました。\( ˆoˆ )/やはり効率いいのが一番ですよね!

 

 

まとめ

そんなわけで長くなりましたが、1回で済むはずのことに関して、3回大使館に行くことになりました。笑

 

1回目来館、ほとんどの書類を提出し、大使館で婚姻届の書き直し。結婚証明書の原本を取り寄せるために手続きを保留。

 

2回目来館、結婚証明書の原本提出。本籍地の変更には区役所の許可がいることを知る。さらにデンマーク発行の結婚証明書の和訳には婚姻登録張本は使えないので、別に自分で和訳を作ってくることを言われる。

 

3回目来館、区役所に許可を得たことを大使館に伝えて本籍地の変更。結婚証明書の和訳の書類を提出。ついに手続き完了ヽ(´▽`)/

 

もし、大使館から遠い場所に住んでいる人であれば必ず前もって大使館に問い合わせしておいてから来館することを強くお勧めします!郵送なども可能ですが、私の場合は行っちゃった穂が早いと思い大使館に足を運んでいました。大使館の人も、直接来てもらった方が手続きは早いしわかりやすい、と言っていました。

まさかの3回も1ヶ月以内に通ったので、大使館に行くと顔見知りの担当者さんがいるまでに笑 また年明けくらいにパスポートの変更(名前が変わったので)で大使館に行かなければ!💨まだ手続きは続きます〜

 

それでは👋

 

 

 

 

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