現実と理想の狭間で〜ゆりの日常 in London

イギリス・ロンドンに住んで4年目の日常。芸術と旅行が好き。

ロイヤルオペラハウスで歌ってきた〜"Sing at ROH"ワークショップ~

ロイヤルオペラハウスではロイヤルオペラ・ロイヤルバレエ団などの演奏会以外にも、平日の昼間にワークショップやランチコンサートなどを開催しています。前にロイヤルオペラハウスの裏側ツアーに参加して、静かな客席やステージの裏側の作業を見学したことはあったのですが、今回初めて参加型のワークショップに行ってきました( ◠‿◠ )

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Sing at the Royal Opera House 

ロイヤルオペラハウスの公式ページの"What's on"ページをたくさんスクロールすると、メインステージの演奏会以外にもいろんなワークショップなどを見つけることができます。⇩⇩

https://www.roh.org.uk/tickets-and-events/sing-at-the-royal-opera-house-dates

"Sing at the Royal Opera House"はだいたい1ヶ月に1度ほど開かれているようで、参加チケットは£10でした。

ロイヤルオペラハウスのメインエントランスを入るとカフェがあるのですが、そこから2階にあがるとPaul Hamlyn Hallという大きく開かれたロビーがあり、そこでワークショップが開かれました。グランドピアノと指揮台、参加者用の簡易椅子が準備されていて、全部の椅子の上に楽譜が置かれていました。

プログラム

今回歌ったのはジョージ・ガーシュウィンのオペラ『ポーギーとベス』より"Summer Time"、とヴェルディのオペラ『イル・トロヴァトーレ』より"Anvil Chorus (Gypsy Chorus)"の2曲です。

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youtu.be

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講師とピアニスト

ワークショップを担当したのは、BBC Symphony Chorusや数々の合唱団のディレクターを務めているNeil Ferrisさん。とても明るくて喋りが上手な方でした。

ピアニストはFran Hillsさん。私もピアノ演奏者ですが、昔伴奏をしていた時の記憶を辿ると短い間に多くの譜読みをこなす必要がありながら、かなり責任が重くて結構大変だった記憶があるので、クラシックの合唱(特にオペラやバレエ)の伴奏者さんにはとても尊敬の念が芽生えます。笑

ちなみに、プログラムや誰がワークショップを担当するのかなどは事前には知らされていませんでした。

 

ワークショップ

ワークショップ自体は14:15~15:30の75分間でした。

まずは立ち上がって簡単なマッサージと発声練習から。手を拳にして、指の付け根の骨でほっぺをマッサージ、顎の下からもマッサージして口の下を柔らかく(?)、こめかみあたりも指でマッサージ。あとは腕や足を手でぱちぱちして、リラックス!

そして発声練習。ハミングのような感じで先生の真似して低い音から高く上がって戻ってくるのを繰り返し。また、Vの口で唇を震わせて同じこと。そして巻き舌のRで同じこと(←私は巻き舌できないのですが、先生が、できなくても大丈夫、Rにしたまま上がったり下がったりしてと説明してくれていました。)そして、ほっぺを膨らまして同じこと。最後にあ〜でアルペジオでドミソドシソフェレ(C〜G7コード)で半音ずつ上げながら歌って発声練習は完了。だいたい10分ほどでした。

 

最初はガーシュウィンサマータイム。私は音楽高校時代、まずドレミで歌ってから歌詞付けするのに慣れていたのですが、今回は最初から英語の歌詞で歌いました。先生がデモンストレーションしてくれるので、その後に続くという感じ。

 

次にヴェルディのAnvis Chorus、でこの曲はもともとイタリア語の歌詞なのですが、最初の部分は英語の歌詞に替えて歌い、サビ?の繰り返し歌う部分はイタリア語のまま歌いました。やはり曲にあったイタリア語の方が歌っていて、これだ!という感じはするのですが、サビ以外の細かい歌詞は発音が難しく音に合わせるタイミングなど細かい指導が必要になりそうで、やはり英語は意味もそのまま入ってくるし読み方・発音がわかる以上歌いやすかったです。

 

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ざっくりと感想

参加者はワークショップの日が平日の昼間ということもあり、7割以上がリタイアされたお年寄りの方のようでした。他にもカップルで来られている人や私のような20代の人も少数いました。私は1人で参加したので、ワークショップが始まる開始10分ほど前に着いたのですが、運が良く最前列の席を見つけました。ピアノの音もよく聞こえるし、先生の動きもよく見えるのでいい場所を取るのは大事だな、なんて。

先生が体いっぱいに動かして説明してくれるので、そのエナジーが参加者にも伝わって声が一体となって合唱が大きく響くようになるのも印象的でした。休憩なしの75分という長さはどんなものになるかなと考えていましたが、最初の10~15分ほど発声練習、50分ほど2曲の練習をして、最後の10分ほどに最後の通しという構成ではちょうどいい長さだったと思います。

高校までは合唱の時間が週に2時間以上はあったしよくピアノを弾きながら歌ったり、カラオケに行ったりしていたので、歌うのに慣れていたのですが、最近歌う機会がなかったので前半は喉が閉じている感覚がありました。やっと時間が半分ほど経ったところで、喉がウォーミングアップされて伸びやかな音や高い音を難なく出せるようになってきた気がします。

とくにAnvis Chorusのイタリア語で歌ったChi del gitano i giorni abbella? La zingarella!は高い音を強く前に出すので、喉が開いてうまく音を出せると気持ちいい。笑

昔毎週必須の授業で2時間合唱していた時は、疲れていたり他のことを考えてたりぼけ〜っとしてたり😅…常に一生懸命参加していたわけではありませんでしたが、歌うのは好きでそれなりに楽しんでいました。歌うのはとても気持ちいいし、いい音楽が完成した時はとても達成感もあります。

私のロンドンに住む知り合いが地元の合唱団に所属しているらしく、週一ほど練習に参加して、定期コンサートなどで数ヶ月に1度歌っていると最近知りました。やはり合唱って楽しいと今回思ったので、このワークショップが終わってからロンドンの合唱団をいくつか探したのですが、だいたいのリハーサルが平日の夜6時半くらいから毎週もしくは週2回ほどあるらしく、今の時点では自分の仕事のスケジュールと合わなそうです😞。引き続き、自分のスケジュールに余裕があれば近場で週一ほどで参加できる合唱団がないか、探してみたいと思います。( ◠‿◠ )

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それでは👋

 

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