現実と理想の狭間で〜ゆりの日常 in London

イギリス・ロンドンに住んで4年目の日常。芸術と旅行が好き。

公開されたばかりの映画『Maestro (マエストロ その音楽と愛と)』を観てきた🎞️

この前の記事で、映画レビューはあまり続かない・負担になるからしないといったばかりなのに、ほぼレビュー記事を書いている私はこちらです。。😀😆というわけで、11月24日に公開されたばかりの『Maestro』(放題:マエストロ その音楽と愛と)を観てきました。


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一言で言えば、歴史に残るマエストロ、バーンスタインと奥様の話

レオナード・バーンスタインといえば、『ウエストサイド・ストーリー』や『キャンディード』で知られる歴史に残る、名指揮者であり素晴らしい作曲家。私の中では、もう少し指揮や作曲の過程などの感情にフォーカスを向けられたものかと期待していましたが、この映画では主人公がバーンスタイン本人よりも、奥様のフェリシア・モンテアレグレなのかと思うくらい(というか多分そう)で、バーンスタインと奥様の出会いから奥様の死までを焦点に当てたストーリーでした。

 

一言で言えば、歴史的指揮者・作曲家であるバーンスタインを支え続けた妻フェリシアと彼らの恋愛関係(絆)のストーリーという感じ。フェリシア自身の女優業に関してはちらほらしか出てきません。彼らの人生がとても早く流れていくのを見ていく感じで、出てくる登場人物の名前もどんな関係なのかも曖昧なまま、レオナードとフェリシアに焦点が当てられている感じ。もちろんレオナードの指揮者としての職業や作曲している様子がほんの少し再現されますが、まったく彼が何をした人なのか知らないで映画を見た場合、もしかしたらあまり彼に対していい印象を持たないで何を成し遂げた人かわからないまま終わるだろうなと思います。

 

私の夫は、バーンスタインは悪い男だ、いい妻を裏切って変な男と寝ている、なんでフェリシアはこんな男とまだ一緒にいるんだ、まともな口聞いてもこの男はわからない、って完全にフェリシアの味方をしていました。私は、この時代のゲイの方やバイセクシュアルの人たちによくある、奥さんを持っていて深い愛情を持っているけど、彼氏がいるとかセフレ的な男性陣がいるような感情はとても理解できないけれど、フレディ・マーキュリーと似たようなパターンだなと感じました。デートする人たちと、深い愛情と絆を持っている女性は恋愛よりも深い友情で結ばれているという感じなのでしょうか。うーん、難しい。でも、旦那がそういうタイプではなくて良かった笑

 

あと、初めて彼の名前を世に知らせたアシスタント指揮者時代のデビュー公演の光景や歴史に残るマーラーを指揮しているバーンスタインなどがよく再現されていたのはよかったです。でも個人的には、やっぱり彼らの人生の中のどんな時期にバーンスタインの代表的な曲が作られて、どんな音楽人生のターニングポイントだったのかなど、音楽と人生もしくは恋愛との関係性をもっと知りたかったなと感じます。☺️

 

後から、奥様フェリシアのことをWikipediaで検索したら、彼女を演じたキャリーマリガンに全く劣らない絶世の美女で、びっくり。この時代の女優さんたちって本当にエレガントで美しい。

 

ヘビースモーカーすぎる、演奏会で指揮を振っている時以外タバコ加えている

いつも通り夫(音楽系はほぼ私のせいで参加させられているクラシック音楽ほぼ無知)と映画を見てきたのですが、バーンスタインが誰かも知らない状況で映画を見始めたら、タバコにしか目がいかないくらい、タバコを持っていないシーンがないヘビースモーカーのバーンスタインで、こいつの肺やばいぞ、と鑑賞中に横からぼそぼそ言ってきましたw。

 

コンサートのリハーサルで指揮を振っているときも、ピアノを弾いているときも、子供達と遊んでいるときも、誰かと喋っているときも、ボーイフレンドの男性の足を揉んでいるときも、インタビューを受けているときも、奥さんと言い争いをしているときも、タバコを咥えているか、手に持っている。うわ〜私絶対ダメなやつ。

 

Leonard Bernstein playing the

 

こんなにタバコを休みなく吸い続けられる人いないだろう、映画はやりすぎだ、なんて思ったら大間違い。後から調べたら、毎日100本ほど吸い続けたらしいヘビースモーカーだったらしい。きゃー。

 

ブラッドリー・クーパーバーンスタインに変身させたメイクアップアーティストさんを絶賛したい

ブラッドリー・クーパーといえば、私の中では『ハングオーバー』シリーズのシャープで猫系フェイスのイケメンみたいなイメージが勝手にあるのですが、最初にトレーラーを見た時にまず、バーンスタインが思い浮かんだほど、ブラッドリーの面影が薄くて、メイクアップアーティストさんすごいなあと感心しました。

 

特に、年取った時が似ているのですが、年取った人用のメイクは濃くしやすいので再現が上手なのかと思ったら、若い頃もかなり似ている!でも普段のブラッドリーを見るとバーンスタインご本人とはイメージ全然違うので、やはりメイクさんをすごく褒め称えたいです。

 

ロンドンの土曜日は大混雑。でも映画館はよかった。

ロンドンの都市部にある映画館・Picturehouse Centralに土曜日の18:20からの映画に行ったのですが、ロンドンはクリスマスムードとブラックフライデーセールで人が溢れかえっていて、ふだん10分で歩ける道は30分以上かかるし、うるさいし、そこ位いるだけで疲れちゃうという感じ。

 

Picturehouse Centralはおしゃれなカフェとバーもついているのですが、もちろん席は空いていないし、コーヒーを頼もうと列に並んでみたものの前に5〜6人以上は並んでいて、数分待っても身動きなし。お腹が空いていたのですが、諦めてホットドッグでも映画館で頼もうかなんて思ったら、ポップコーンしか売っていないらしく断念。普段マック行かないので1年以上ぶりに近くのマックに足を運んだのですが、ここもかなり多混み。でもなんとか私はナゲットと彼はビッグマック、ふたり用にポテトとカプチーノを買って、トレイラーの最中に完食しました。

 

クリスマスシーズンの土曜の夜という混んでいて当たり前の時間に行ったので大変でしたが、映画館自体はとてもよく、広いけど大きすぎない部屋にいいサイズのスクリーンとドルビーアトモスのいい音響がついていて、席も割と心地よく、初めて行ったのですが、Picturehouse Centralは比較的おすすめしたい映画館です。次回はピーク時じゃない時間に行きたいかな。

 

 

 

それではまた👋

 

 

 

 

 

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