現実と理想の狭間で〜ロンドンの日常

イギリス・ロンドン在住の20代。ロンドンで出会った夫と二人暮らし。芸術と旅行好き。本を楽しみたい。

読了『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』

毎日読書をし始めて第3週目。少し恋愛の要素が入ったものを読んでみようと思い、たまたまアマゾンでおすすめに出てきた『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』のタイトルに惹かれ、読んでみることにした。

 

本には、渋谷と原宿の間にある小さな個人経営のセレクトショップ「closet」を中心に、そこに服を買いに訪れる30歳前後の未婚の女性たちの話が5つ入っている。200ページ弱で、わりとさくさくと読み進められ、2日で読み終えることができた。

 

出てくる女性たちそれぞれ、いろんな形で恋愛に悩みがある。高校生の時から付き合って10年以上でだんだん気持ちを交わさなくなってしまっているカップル、過去にすごく好きになった彼氏に心移りをされ恋愛に対して臆病になってしまった女性、他に普通の恋愛をしようにもうまくいかずに不倫相手の元に戻ってしまう美容マニアの女性などなど。個人的には、自分の気持ちに素直になって相手に伝えればいいのに、と少しムズムズしてしまうが、ある意味、それぞれ日本人らしい女性たちで思っていることを相手に言わずに考え込んでしまっていたり、相手の思いを勝手にこうだろうと決めつけてしまっていたりするところが共通点のような気がする。

私自身あまり恋愛経験が多い方ではないし、結婚した夫は彼の育った環境と彼自身の性格が相まって、どちらかというと失礼なくらい正直に思ったことを話し、愛情表現も多い人なので、相手がこう思うんじゃないかなんて考えて悩むことが自然となくなってしまった。登場人物に深く共感はできないものの、こういう話は人の噂で聞くようなのと似ていると感じ、現実らしいのかと思った。『コーヒーが冷めないうちに』にでてくる女性たちにも似たようなことを思った。

短いストーリーが終わった最後にそれぞれ素敵な文が添えられていて、それが気に入った。

あしたの服を悩むのは、あしたを夢みるからなんだ。

セレクトショップをやっているオーナーの女の子のお客さんに対しての心遣いや声がけが素敵で、心温まる。よくいる愛嬌や声がけがいいだけの店員さんではなく、お客さんそれぞれをよく気にかけている姿勢が、こんなお洋服さんが実際にあったら、通いたいな、と思わされる。

 

ざっくり本の感想を言うと、可も不可もなく。悪くはないけれど、ドラマチック要素はあまりなく、だからといって深く考えさせられる感じもなく。最後の方少し飽きてきてしまった。でも、のんびりリラックスしたい気分の時はいいかも。ある意味、現実的な、スポットライトの当たらない、ありふれた恋模様を垣間見える感じ。

 

 

結構これまで読んだ本はほとんどが新しい、日本の小説家のコージーな柔らかい心温まる系の本だったので、少し雰囲気の違う古典小説や、ドラマチックな展開のある小説を選んで読んでみようと思う。

 

それでは。今日もいい読書日和になりますように。

 

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