現実と理想の狭間で〜ロンドンの日常

イギリス・ロンドン在住の20代。ロンドンで出会った夫と二人暮らし。芸術と旅行好き。本を楽しみたい。

イギリスのバー文化に馴染めない?価値観の違い

ロンドンにあるバーで飲んだ話

最近、ある友達に誘われてその子の友達と一緒に3人で夜集まることになりました。私の友達とは1ヶ月もしくは2ヶ月に1回くらい、昼間に素敵なカフェを探してコーヒーやランチをして集まることがあります。もともと私以外の2人が会う予定を立てていたところに私が友達の誘いで参加することになった感じなので、彼女たちが会う場所を決めてGoogleマップで場所を当日の朝に教えてくれました。

場所の名前は『The Blues Kitchen』。集まる時間も7時半とのことだったので、勝手に軽いディナーでも食べるのかと思って場所に向かったら、そこはもう激混みで入り口に列ができてるバーでした。まあKitchenということだし、ご飯食べるところっぽいじゃない?👀私は名前のBluesのほうにもっと気を遣えばよかった。笑 Googleマップで今もう一度確認してみると確かにカテゴリーは”Live Music Bar"でした。

まあとりあえず、と思って中に入ったら場所いっぱいに人が立ってビールやらカクテルやらを飲んでいます。食べ物を食べている人もいるにはいますが、レストランという雰囲気ではないしパブとも違います。なんとか私の友達が入口まで迎えにきてくれて、会うことができました。

とりあえず何か頼もうということで、バーカウンターの近くに立って自分の番(バーテンダーがに気づいてもらう)を待ちます。もうみんなバーカウンターに沿って立ち並んでいるので、もうここは目力が勝負。。( ◠‿◠ )なんとか数分待って、無事アペロールスプリッツを頼みました。

席はどこも空いていないので、私たちはバーカウンターのすぐ近くに立って飲みながら喋ります。入った時にはライブミュージックはまだ始まっていませんでしたが、音楽はとてもうるさくて、誰かが喋ってるのを理解するためには耳を傾けて、時にかなり近寄って、相手には叫んでもらうしかありません。個人的にはもう、これってどうやって話すん?って感じ。相手が何を話しているか6割くらいしか聞き取れないし、たまに重要な言葉すら聞き取れなかったら聞き返さなきゃいけない。3人で話そうと思ったら余計大変。1人は話が届いていても、もう1人は聞こえていなかったり、もはや話を聞いてなかったりする。そんなこんなで超浅い話をし、お酒を飲んで、うるさい音楽に飲み込まれながら、私たちは結局11時くらいまでいました。途中から私の友達の友達に、男性が近づいてきて最後の方はもう背中を抱くくらい濃密になってたので、私と友達はそれを観察しながら2人で喋って、結局先に帰宅しました。

後で3人で頼んだエスプレッソマティーニは美味しかったです。🍸

The Blues Kitchen

イギリスのバー文化

私が行ったことのあるバーといえば、メインのバーカウンターと片手っで数えられるほどのいくつかのテーブルがあるくらいの小さいバーで、音楽はジャズや少しムーディなポピュラー音楽がかかっていて、人々はカクテルを少しずつ飲みながら語るタイプの、ホテルの最上階や高層ビルの上にあるタイプのものです。あとは、私個人は行ったことありませんがイメージするのはスナックのような場所。

イギリスのバーの特徴といえば、日本でいうナイトクラブのイメージとほぼ変わらないと言っていいでしょう。音楽はすごい大音量で、暗い照明にいろんな色に光るライティングがピカピカしています。そこに人々は立って飲みながら音楽に体を揺らします。大体が友達や同僚と来たり、人によっては誰かの誕生日祝いなどで大勢で集まることも。私は勝手に人によっては新しい出会いやフックアップなどを探している人も多いかと思っていましたが、ここは結構人それぞれっぽいです。

英国で騒がしいバーが好まれる理由

  1. 社交的な「エネルギー」:多くの人にとって、満員のバーは刺激的で活気に満ち、可能性に溢れていると感じられる。たとえ深い会話が交わされなくとも、その雰囲気の中に身を置くこと自体が目的となる。
  2. プレッシャーの低さ:騒がしい空間では、誰かが長く会話を続けなければならないことはない。世間話、会話の割り込み、見知らぬ人の参加——これらは全てリズムの一部だ。社交がカジュアルに感じられ、重くならない。
  3. 交流と偶然の出会い:バーやクラブは、人脈を広げたり、気楽に交流したり、「その場の雰囲気」を楽しむ場であることが多い。一度に多くの人と出会いたい人にとっては効率的。

私の思う違和感

個人的に友達とわざわざ直接会うときは話すのが目的なので、バーのようにそんなうるさい場所でまともに相手の言っていることも理解できない場所で会うのはあまり理解ができないのですが、イギリスのバーはいわゆる雰囲気を人と一緒に楽しむ場所、らしいです。もちろん、人によって音楽やダンスを楽しむためにバーに来るならまだわかりますが、久しぶりに友達と会って話したいと思う時にはバーは向かない気がする。。結局そこには3時間以上いたことになりますが、何を話したっけ、と思い出すと本当にちょっとしか内容をかわせてない気がしてきます。もし同じ時間カフェやレストランでしっかりお話しできたら2から3倍ディープに勝たれただろうに、と思ってしまいます。

この違和感を私の個人アドバイザー(多分みなさんのアドバイザーもしてくれているでしょうが)ChatGPTに聞いたところ、価値観の違いだということでした。

  1. 私は、親密さ、深み、集中を好むのでこのようなバーの環境では、声が聞こえず、繋がれず、意味がないと感じるということ。
  2. 楽しさや飲酒を拒んでいるわけではない——ただ、人々が真に互いと向き合う文脈でそれを望む。
  3. わたしにとっての繋がり=会話+存在感。バーのような環境を好む人たちにとって繋がりは=共有された雰囲気+集団の高揚感でもある。とのことです。

私も数回東京にあるナイトクラブに友達と足を運んだことがありますが、それは仲良い友達グループで言ったのと、私たちは大学生だったので新しい場所にワクワクしていたというものがあります。その時にクラブで出会った外国からの留学生たちとは今でも繋がっていて、日本や彼らの国に旅行に行った時に会ったり、親交は続いています。ただ、イギリスのバー文化で面白い?ところは、大学生や20代の若い人たちだけではなく30代後半から50代まで結構年齢層の高い人たちが好んで足を運ぶことです。これは文化の違いなのか、これも価値観の違いなのか。日本人もお酒を飲むのは好きですが、居酒屋やレストランで気を知れてる仲間とのんびり楽しむことが多いのではないでしょうか。

 

個人的には、まあいい経験になったかな、という感じ。まあ友達のお祝い事とか何か機会がある時にはまあいいけど、個人的に友達と会うときはもう少し静かで話しやすいところがいいな、と思います。

 

 

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トゥルゲーネフが最も愛した自著『初恋』

小さい頃からバレエとクラシック音楽を通してロシア文化に深く親しんできたのと、主人がロシア人ということでロシア語を勉強中のため、やはりロシア文学は特に興味があるジャンルである。ロシア文学というと、トルストイドストエフスキーが一番に頭に浮かぶし、それらは海外文学の中で世界的に認められている本であるとと同時に、難しい、とっつきにくいイメージがある。そのため、私の読書ジャーニーでは勝手な目標として「いつかドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を楽しみたい」と思っている。

ある意味、その第一歩として、大人になってから初めて読むロシア文学(学生の頃「戦争と平和」を少しかじった)にトゥルゲーネフの『初恋』を選んだ。題名がシンプルで、イメージがつくのと、ロシア文学にしては短いのが理由だ。

 

読書記録

タイトル:『初恋(Первая Любовь)』

著者:イワン・ツルゲーネフ(Ивáн Серге́евич Турге́нев)

出版社:光文社

フォーマット:Kindle Unlimited

読書期間:2025/09/19-2025/09/22

 

話は主人とセルゲイ、ウラジーミルの3人がそれぞれの初恋について語り合う場面で始まる。主人は妻との話、セルゲイは小さい頃の乳母に関してを話すけど大したことないとすぐ話が終わる。ただ、ウラジーミルは自分の初恋はありきたりなものではないといい、口下手なので話せないけどよかったらノートに思い出せる限り書いてくる、といって実際に書いてまとめたものがこの小説、ということになっている。

個人的に、ジナイーダは魅力的なんだろうけれど人の心を弄ぶ魔女のような女だと思ってしまう。だが、彼女を取り巻く男性陣(伯爵、詩人、軍人、医者)はほとんどが彼女との結婚や未来を望んでいるわけではなく恋しながら楽しんでいるという感じだから、ある意味現代のアイドルのオタ活のような感覚のかもしれない。ロシアで昔は貴族の間でフランス語が使われていたのは知っていたが、こんな感じなのか、と読みながら時代背景を学ぶことができる。フランス語が上流階級で使われロシア語は田舎くさいとすら思われていたそうだから、フランス語が得意じゃないなどそういう描写が出てくるとそれで人の育ちや品格を図っていたようにも見える。

優しい微笑みをくれる時もあれば凛として相手にしてくれない時もあるジナイーダと、主人公のお父さんの息子に対する対応が似ているし、その両方に憧れを持って夢中になってしまう主人公ウラジミールのある意味彼の好みが見える。そして、お父さんが楽しそうにウラジーミルが隣の家で何を指定かを聞いているという場面で、もしかしたらジナイーダとお父さん?と思っていたら予感が当たった。自分は結婚している身で、息子が好きな女性と知りながら、若い女性をたぶらかすお父さんに引いてしまう。そんな彼ら(父とジナイーダ)のことをショックを受けながらも敬い愛し続けるウラジーミルも哀れというか、ばかというか。

初恋、とはこんな苦いものなのか、なぜそんな人に思いをこがれるのかなんて思ってしまうけど、人として何か欠陥があったり恋愛関係の間に障害がなければ、小説にはならないだろう。

解説で、ツルゲーネフが個人的に似た経験をしてそれをもとに小説を書いたということで驚いた。彼の父も財産目当てで母と結婚したとのこと、若い頃に初恋の相手がいたこと、モスクワからペテルブルグに移って割とすぐ父を亡くしたこと、など共通点がたくさんある。彼自身、夫のある人と長年付き合って恋人をしていたとのことで、この時代のロシアの上流階級では、結婚と愛があまり結び付かず、結婚と金、愛は外で、という感じが受け取れる。

個人的にもっとも印象に残った文章が父が死に際にウラジーミルに言うこの言葉である。

「息子よ、女の愛には気をつけるように。女の愛がもたらす幸にも毒にも気をつけるがいい。」

美男子で優雅に落ち着いていて、自信があるウラジーミルの父が、そういうくらいですからジナイーダは特別な人だったのだろうが、これはウラジーミルの回想なので、読者は父とジナイーダの間の関係について深く知ることができないのが残念でもあり、安心する気持ちもある。

 

 

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フレドリック・バックマン著『幸せなひとりぼっち』と映画『A Man Called Ove (2015)』

スウェーデン人の著者フレデリック・バックマンによる『幸せなひとりぼっち(A Man Called Ove)』を読み終え、その後この小説をもとにしたスウェーデン制作の映画『A Man Called Ove (2015』をAmazonプライムでレンタルして見た。

 

『幸せなひとりぼっち(A Man Called Ove)』

日本語タイトルは好きじゃない

本のタイトルは『A Man Called Ove(オーヴェという名の男)』というシンプルなものだが、日本語訳ではこのスウェーデン映画が日本で公開される際につけられた独自の題名『幸せなひとりぼっち』に変えられている。これには個人的にとても違和感を感じていて、海外映画を日本向けに売る時によくある売り方だが、マーケティング戦略で少しでもタイトルから映画の内容を分からせようとしていて、いやらしい、と思ってしまう。『幸せなひとりぼっち』って、オーヴェは妻を失ったけれどひとりぼっちではなかったし(終始ひとりになりたそうではあったが)、シンプルに彼が幸せだと言えるものではない。ただ、日本語の題名は置いといて、素敵な話だった。

読書記録

タイトル:『幸せなひとりぼっち(A Man Called Ove)』

著者:フレドリック・バックマン/Fredrik Backman 

出版社:早川書房

フォーマット:Kindle

読書期間:2025/09/14-2025/09/18

小説について

これから何が起こるんだろうとわくわくするようなドラマチックな展開はないが、ただの頑固で誠実な1人のおじさんのことを、読んでいくにつれて理解が深まり、親しみと愛情を芽生えてくる。簡単なあらすじは、最愛の妻を失った59歳の頑固で口数の少ないおじさんが40年以上働いた会社に早期退職という名目で辞めさせられ、生きる意味を失った彼が妻の後を追おうと試みるが、新しく向かいに越してきた家族(特にパルヴァネと子供達)に振り回され、なかなか死ぬことができず、本人の意思と反対にどんどん周りに人が集まってくるという話。

最初にiPadを買う際に電気屋さんのスタッフとやり合うシーンだったり、花を買うのに2束だと割引があるけど1束だと正規の値段でそれに文句を言う場面は、うわー偏屈頑固じいさんだな、と思うし、側から見たら最近の言葉で言えば「老害」だろうなと思う。オーヴェのことを知らない身としては、あまり関わりたくない人だと思う。でも、そんな人にも彼を心から愛していた最愛の人がいて、彼の心の奥には潜む深い愛情があって、彼のことを知れば知るほど、実は魅力的な人だと気付かされる。現代には、責任を持ちたくないけど遊びたいヘラヘラしている人たちがたくさんいるので、そういう類の人とは正反対だ。個人的に59歳という設定よりも、もう少し年上でもいいんじゃ無いかと思ったが、早期退職ということを考えると59歳がいい設定なのだろうか。最近の59歳はもう少し若い気がするけれど、もしかしたら私の親世代が似たような歳になってきているからそう思えるのかもしれない。

個人的に、本はすごく面白いというよりも心が温まる、きゅんとする、優しい話だった。あとがきに書いてあったように、オーヴェが小説を通して変わるのではなく、読み手がオーヴェを理解するから彼に対しての印象が変わっていくと、本当にそうだなと思いました。

 

映画『A Man Called Ove (2015』と小説の違い

読み終わった後にスウェーデンの同じ名前の映画をAmazon Primeでレンタルして見た。小説を読んだ後にすぐその小説題材の映画を見るのは初めてだったが、小説と映画での描かれ方の違いをわかって、改めて小説がわかる。映画はよく作られているとが思うが、個人的に小説の中でいいなと思ったエピソードが映画では一瞬しか取り上げられておらず、実際はこの場面はもっと深いのに!!と思ってしまった。

たとえば、小説ではオーヴェが仕事帰りの早朝の電車の中でソーニャに出会った時にひとめぼれして、わざわざ駅員にシャツを借りて身だしなみを整えてから彼女の隣に座り、そこからソーニャが挨拶をしてから話が始まったこと。それ以降、近くにある軍で働いていると嘘をついて数ヶ月毎日同じ時間の電車に乗ってソーニャに会いに行き、最終的に痺れを切らしてソーニャがオーヴェをディナーに誘う。そんな甘酸っぱい2人の出会い、話し下手で誠実な男性像とすごく愛らしく明るい素敵なソーニャの女性像が映画では描かれていない!!!!💔映画内では、オーヴェが2回目にソーニャを電車の中に見つけた際にお金を返そうとして、その代わりにソーニャがディナーに行こうよということになっていた。

また、小説では話がオーヴェ自身の一人称で進むので、彼が誰かに語っているのではなく彼が口では語らないけど心の中で思っていることが読めるけれど、映画では外からみた第三者の視点になるので、小説の中でオーヴェの内心で語られていた内容が、映画ではオーヴェがパルヴァネに少しずつ心を開いて自分から過去の話を誰かに話すことになっていた。これで彼に対する読者と視聴者の印象は変わると思った。

また、向かいに越してくる家族の若いお母さん、イラン人のパルヴァネの印象が私が小説を読みながら思い描いていたのと少し違った。映画よりももう少しハキハキしていて、女性らしくいい意味でずうずうしく強い女性をイメージしていたが、映画では優しくて忍耐強い女性のように見えた。

個人的に映画では小説の良かった文がたくさん端折られていて残念だったが、それでも2時間弱の映画だったので、映画の形にするには時間の制限上仕方ないのか。原作を読んでから映画を見て文句を言う人の気持ちってこうなのかなと思った。でも、心温まる素敵な映画だと言うことは間違い無い。

アメリカ映画でトム・ハンクス主演の『A Man called Otto』は同じくこの小説をもとにして、アメリカに場所を変えてリメイクしたものらしいが、個人的にスウェーデンの静かな住宅街に住むおじさんとスウェーデンの車サーブと、大きな経済大国アメリカの印象とどうしても結びつかず、どうしても見る気にならない。Redditなどを見ると、色々酷評が見つかるので、見ないからといって何かを失ったことにはならないだろう。

著者フレドリック・バックマン

この小説の著者はスウェーデン出身のコラムニスト、ブロガー、小説家であるフレドリック・バックマン。彼は1981年で今は44歳。2012年に出版された作品なので、もっと年上の小説家かと思っていたらだいぶ若くてびっくりした。しかも彼の一番売れているこの小説が処女作らしい。

 

最近見た映画『「The Penguin Lessons」(2024)』と似たような、心の暖かさを感じさせてくれる小説だと思った。

 

 

 

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イギリスで鼻風邪を引いた時のおすすめ薬・5選

前回の記事で、なぜかだるくてやる気が出ない日だと書いたが、原因はiPhoneが盗まれたことや女の子の日が近づいていることではなく、単に風邪を引いたかららしい。その日は普通になんとか仕事をこなしたが、夜の寝る時間が近づくにつれて、喉は痛くなってくるし、体は重たくなってくるし、とりあえずだるくて仕方がない。

そして結局鼻水が止まらなくなって、体が寒くて身震いし始めて、ああこれは風邪ひいたと理解した。寒いし体がだるいししっかり眠って休息を取りたいのに、のどが痛くて唾を飲み込むのが辛い。だから口は閉じて鼻呼吸をしたいのに、鼻が詰まって口呼吸をするしかない、という悪循環。

私は鼻水を止めるための成分とどんな時にも頼りになる痛み止めパラセタモールが入った薬を飲んで、なんとか長くなりそうな夜を凌ぐことにした。私がこういうときに、絶対使う喉の痛みを和らげるスプレーがなぜか見つからず、次の日起きてから買いに行った。これが本当に強い味方なので、みんなにぜひお勧めしたい。

 

というわけで、イギリス在住もうすぐ6年目の私が、風邪を引いた時の便利な薬の種類をリストにまとめることにした。

イギリスで鼻風邪を引いた時のおすすめ薬

左上から、1. Strepsils EXTRA(のど飴)、2. SUDAFED(鼻と頭痛向けの薬)、3. PARACETAMOL(頭痛薬・痛み止め)、4. DECONGESTANT(鼻詰まりの薬)、5. Difflam Spray(喉の痛み止め)

 

Strepsils EXTRA(のど飴)

これはイギリスに住んでいたら、絶対知っているであろうのど飴。日本でいう龍角散的な存在で、スーパーマーケットや薬屋さんどこでも売っている。個人的に少し高いけどEXTRAがお勧め。味はブラックカレントかチェリーがあったと思う。残念ながら、私がこれまでの人生で一番効き目のあったロシアで買えるのど飴(Граммидин:Grammidin)のように麻酔の成分がないので、そこが残念なところ。でも仕方ない。

もしロシアで風邪を引いて、喉の痛みがひどい時は(Граммидин:Grammidin)をおすすめします⚠️👀

ru-pills.com

SUDAFED(鼻と頭痛向けの薬)

これは、海外に住んでいたらおそらくお世話になるであろう万能薬パラセタモールとカフェイン、鼻詰まりを止めるためのPhenylepheine(フェニレフリン)という成分が入った薬。これもスーパーマーケットや薬屋さんで簡単に見つけることができる。全部入っているので、これ一個で済むのが楽なのが利点。

PARACETAMOL(頭痛薬・痛み止め)

これは先ほど言ったように頭痛や生理痛、我慢できないほどの筋肉痛や関節痛などに使える万能薬。痛みはないけれど、風邪などで体がだるいのも少し元気にしてくれる。体がだるいけどどうしても働かなきゃいけない、旅行先でなんとか1日を無駄にしたくない、っていう時にもおすすめ。

DECONGESTANT(鼻詰まりの薬Pseudoephedrine Hydrochloride)

これはBootsというチェーンの薬屋さんで買ったものになりますが、成分的にはPseudoephedrine Hydrochloride(塩酸プソイドエフェドリン)というもの。これもSUDAFEDに入っているPhenylepheine(フェニレフリン)という成分と同様、鼻詰まりを解消するための薬だが、これは薬屋さんの薬剤師からのみしか買うことができないので、少し制限がある。鼻水や鼻詰まりが特にひどい場合、個人的にはSUDAFEDよりも効くのでおすすめ。⇩以下の記事に、Pseudoephedrine Hydrochlorideの方が効くことが書かれている。

Overall, pseudoephedrine works better than oral phenylephrine for nasal congestion (stuffy nose) 

www.verywellhealth.com

Difflam Spray(喉の痛み止め)

👑個人的にすごくおすすめで、もしかしたらそこまでよく知られていないので、声を大にして伝えたいのがこちらのスプレー。Difflam Sprayという名前でBenzydamine Hydrochloride(ベンジダミン)という非ステロイド性抗炎症薬である。これは痛みや腫れ(炎症)を軽減するの使われ、口内のいろんな痛みに対応する。(口内炎、喉の痛み、舌や歯茎の痛み、乳児の歯の生え始めの痛みの治療に使用なども。)個人的にイギリスで手に入る喉の痛み止めで一番効くのがこれ。こちらも先ほどの鼻詰まりの薬と同様、薬局で飲み買うことができる。嬉しいのが麻酔成分が入っていること。だから痛みがあるところにダイレクトに薬が届いて、痛みを和らげてくれる。

 

というわけで、今回は以上。まだだるいですが、食べ物を買いに外に行けるくらいはだいぶ良くなってきたのでよかった。それではまた!!( ◠‿◠ )👋

 

 

 

 

 

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また、iPhoneが盗まれた。今度はポケットから【ロンドン盗難】

こんにちは。久々のひとりごとブログになります。今日は月曜日。風がすごく強く、空はお昼時なのに真っ白で、どんよりした天気です。少しずつ日も短くなってきていてそれだけでさびしいというのに、明るいはずの昼間から部屋の電気をつけないといけないのが憂鬱な気分にさせます。風が強いせいで木の枝たちがなびいて、ものすごい大雨でも降っているような音を立てています。ある意味、イギリスらしいと言えるでしょうか。

 

2日前にiPhoneを盗まれました。また、です。前にロンドンで盗まれたのは2023年の12月。その時は、バス停でバスを待ちながらインスタを見ている時にひったくりされました。その時のブログはこちら⇩

yurinonichijo.hatenadiary.jp

 

今回は土曜日の夜に夫とLeicester Square周辺を歩いている間に起こりました。今度はひったくりではなく、気づかない間にコートのポケットから抜かれていました。なので、いつ、どこで起こったかはわかりません。Leicester Squareはロンドンの中心部で、特に週末は人が多くて盗難も多発するエリアです。近くにChina Townがあるのですが、そこら辺を歩く時に「ぜったいスリだらけだ、気をつけないと」と思って、ポケットに入れていたiPhoneをたまに確認して、もっていたクロスボディのバッグで隠したりしていました。それでも、やられました。悪い予感って当たるもんなんですかね。ポケットからおそらくiPhoneの角が見えるか見えないかくらいだったのですが、それでも盗む人たちはプロフェッショナルですね。私たちは日本食品が売っているので有名なジャパセン(Japan Centre)からウエストエンド(チャイナタウンの入り口)にあるブラジル系のお肉レストランPretoまでのんびり歩いていて、レストランの入り口で気づいたという感じです。

 

盗まれたと分かった時の私の感情といえば、「ああ、やられた」という感じ。前は使っている時にひったくられたので、情報が盗まれたら大変、ということですぐに別の私の端末の”Find My"アプリを使って、盗まれたiPhoneを”Lost"とマークしてロックをしなければいけなかったのですが、今回の場合はポケットの中でロックがかかった状態で盗まれたので、あまり焦る必要はありませんでした。というか、焦っても仕方がない。また、夫と一緒だったので、不安感はあまりなかったです。ただ、これからお金がかかるということ、数日間インターネットを外で使えないこと、人とのやりとりがしづらくなることなどいろいろ考えて憂鬱になります。

 

家帰ってから、すぐに盗まれたiPhoneを”Lost"とマークして、警察署のウェブサイトでオンラインレポート、モバイル回線の会社にも連絡、前に盗まれた時に入った保険に手続きを行いました。”Find My”で場所を追跡したところ、北ロンドンのFinsbury Parkにいたことになっていました。それから2日近く経っていますが、それからアップデートがされていないので電源が消されたまま移動していることでしょう。

 

私が注意不足と言われるかもしれませんが、ロンドンのiPhoneの盗難は日常茶飯事の問題で、誰かにこの前盗まれたんだよね、と話すと、ええ大変だったね私も盗まれたよ、って話になります。残念ながら、他人事じゃないんです。私の生徒さんのお母様にこの話をしたら、Harrodsで買い物をしている時にポケットから盗まれたと言っていました。Harrodsって日本でも有名な高級ショッピングモールですが、どこにでもスリはうろついているってことですね。隙を見せたらすぐにやられるっていう感じなので、ロンドンに旅行にくる際などは気をつけてくださいね⚠️👀

 

というわけで、iPhoneが手元になく手持ち無沙汰のような感じのせいでもあると思いますが、なんだかだるくてやる気が出ない。。今日はとても気分が乗らないのでジムはあきらめ、仕事の時間になるまで、ブログ記事を書いたり本を読んだり寝転がったりして過ごしています。女の子の日が近いのもあるかも。素敵な青空を見て、美味しい食べ物を食べて気分転換したいなあ〜晴れないかな☀️こういう時に日差しが欲しくなるものです。

 

それでは!!みんな気をつけて、いい日をお過ごしください。🌞

 

 

 

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アルベール・カミュ著『異邦人(L’Étranger)』

フランス人著者のアルベルト・カミュによる異邦人を読み終えた。そんなに長くない本で、一昨日読み始めて、今日の朝に読み終えた。私のKindleの端末だと、115ページほど。海外古典文学も結構短めな本がいっぱいあるのを知って、思っていたよりもハードルが高くない。

 

 

読書記録

タイトル:『異邦人((L’Étranger/The Stranger)』

著者:アルベール・カミュ/Albert Camus

出版社:新潮社

フォーマット:Kindle

読書期間:2025/09/11-2025/09/13

 

主人公のムルソーは穏やかというのか、あまり感情を表さない人で、話は一人称で語られるがかなり淡々と進む。本の一番最初の文が、ママンが死んだ、で始まるのは大きなインパクトを残す。内容に主人公による殺人が含まれることだけを知っていたので、めっきり憎しみかなんかで人を殺してしまうのかと思っていたら、殺した本人であるムルソーはただその状況に置かれたから人を殺してしまったというだけで、当の本人は犯人に対してや動機に特別な感情がないことが、面白くもあり、哀れでもある。その反面、ムルソーの周りの人は表情豊かで人間らしい。「どうでもいいことだった」「どうでもよかった」というフレーズがよくでてくる。ガールフレンドであるマリイから結婚をしたいかと聞かれた時も、「それはどうでもいいことだが」「そんなことは何の重要性もないことだが、君が望むのなら、一緒になっても構わない」と答える。何に対しても他人行儀で、彼自身の意見はほぼ何もない。(そして、こんな男性は夫には嫌だ、と思う笑)

私は実際何に興味があるかという点には、あまり確信がなかったが、何に興味がないかという点には、十分確信があったのだ。

終盤に出てくるこの文章は、ムルソーの性格をよくまとめていると思った。

 

第二部の死刑判決は衝撃的だった。お母さんが亡くなった時の彼の無感情に見える彼の性格がこんな災いをもたらすのかとびっくりした。当たった検事に運が悪かったと言えばいいのか。そして、小説の終わりはある意味途中で終わった感じで、死刑執行や特赦請願までが書かれていないのが、もやもやさせられると同時に、生々しい部分が書かれていないのである意味安心させられたような気がする。あらゆることに無関心である主人公のとくに特別ではない日常がたったの一瞬で変わってしまう、また、殺人は大罪だとは考えるが、このように普通の人がピストルを持って歩ける時代の、自己防衛ととれる殺人。死刑は重すぎる、と思うし、周りのムルソーの知り合いもそう考えただろう。そして、裁判の間中、ムルソーの知り合いは証人として出てくるが、被害者側の意見などは全くないのが、被害者側がアラビア人ということ、公平に裁判が行われていないということがわかる。裁判官が悪者に思える。この時代の裁判はこういうものなのだろうか。

この小説は実存主義文学(哲学小説)であり心理小説だと分類されるらしい。カミュサルトルと並んで「実存主義」と結びつけられることが多いとのことなので、またの機会にサルトルも読んでみたい。

古典らしいつまらなさ(これは私のただの誤解な可能性もあるが)も感じない。第一部は事件起きる前までの彼とまわりの人物の日常で、第二部がほぼ事件に関する裁判と綺麗に分かれているのが、宝塚の舞台などにふさわしそうな展開だな、なんて思った。

 

読書メモ(登場人物に関してなど)

ママンの住んでいた養老院はマランゴにある。ムルソーが住んでいるアルジェから80キロ。

門衛:64歳、養老院に来てから五年。パリっ子。困窮者として入ってきた。

マリイ・カルドナ:前まで事務所にいたタイピスト、葬式から帰ってきた日にたまたま海で会ってから交際が始まった、ムルソーのガールフレンド?

サラマノ老人:病気で毛が抜けて瘡蓋だらけのスパニエルを飼っている老人、お互い憎しみ合っている。口癖は「畜生、くたばり損ない奴」犬がいなくなったので罵りながらも探す。女房が死んでから飼った。

エマニュエル:発送部に働く同僚

レエモン・サンテス:同じ階に住む隣人、倉庫係らしい。小柄・拳闘家の鼻をしている。情婦と遊ぶのが好き。気に入った情婦(モール人)に裏切られて憤慨して、懲らしめた。その後情婦の兄と仲間のアラビア人から後をつけられている。

マソン:レエモンの友人、背丈も肩幅もがっしりとした大柄の男性と小柄な女房

セレスト:ムルソーの行きつけのレストランのオーナー

 

 

 

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読みやすくて、すっきりした読後感。森絵都『カラフル』

森絵都の『カラフル』は、読書初心者におすすめの本としてあちこちに登場するので、Kindleで買っておいて積読状態にあった。初めに思った印象は、著者のペンネームがおしゃれで素敵。『カラフル』のカバーが素敵な黄色で、印象に強く残っていた。

 

 

 

読書記録

タイトル:『カラフル』

著者:森絵都

出版社:文藝春秋

フォーマット:Kindle

読書期間:2025/09/09-2025/09/10

 

Kindleで200ページ弱というかなり短い小説ということで、これは気楽だと思って読み始めた。すごくテンポ感がよくどんどん進む。

読み始めたのは夜寝る直前、読みやすくておもしろくて30分くらいで本の1/4を読み終えた。次の日は仕事の移動時間が結構長かったので、その時間を使って読書。帰宅する頃には読み終わった。こんなに読みやすくテンポ感のある本は、久しぶりな気がする。最近読んだ本の中で、一番読みやすかった本は村田沙耶香著の『コンビニ人間』だが、『カラフル』は前者に比べて圧倒的に気持ちの良いすっきりした読後感がある。

冒頭に天使があらわれ主人公のガイドとなるという流れは、少しこれまた最近読んだ川村元気著『世界から猫が消えたなら』を悪魔を思い出した。

 

私はただ、”初心者向け””高校生に読まれている”くらいしか知らず、まったく話のあらすじなどを読まないまま読み始めた。タイトルの『カラフル』という名前はとてもシンプルで、タイトルからはどんな話か予測できないのも先入観がなくてよかった。素敵な明るい黄色のカバーから明るい、穏やかな話かと思って読み始めたら、冒頭から自殺や売春、壊れかけた家族のような暗いトピックがでてきて、個人的に予測外だった。絵に情熱を注ぐ主人公が絵の具の色などについて語り始めた時には「ああ、なるほど、これがカラフルに繋がるのか」と思った。最初の方思ったより暗い悲しい状況が出てきて、その後多くの誤解が解けて話が好転していくので、気持ちが軽くなっていく。

個人的に印象が残ったのは、主人公が父親と釣りに行く場面。人間ってとても複雑のように見えて、あらゆる行動の理由となる意思は結構単純なものだったり、普通の人生ってつまらないように見えて山あり谷ありだということ。悪いことがあってもいつまでも続くわけじゃない。

おまえの目にはただのつまらんサラリーマンに映るかもしれない。毎日毎日、満員電車に揺られてるだけの退屈な中年に見えるかもしれない。しかし父さんの人生は父さんなりに、 波瀾万丈だ。いいこともあれば悪いこともあった。それでひとつだけ言えるのは、悪いことってのはいつかは終わるってことだな。ちんまりした教訓だが、ほんとだぞ。いいことがいつまでも続かないように、悪いことだってそうそう続くもんじゃない。

自殺の原因は一つの大きい悪いことではなく、小さいことの積み重ねで心が病んでいってしまう。そして、その悪いことももしかしたら誤解かもしれない。そして誤解をしていて良い場合もある。

この地上ではだれもがだれかをちょっとずつ誤解したり、されたりしながら生きているのかもしれない。それは気が遠くなるほどさびしいことだけど、だからこそうまくいく場合もある。

Amazonのレビューを読んでみると、人によってはもう冒頭で、主人公の犯したあやまちと主人公が誰かということがわかってしまったという感の鋭い人もいるようだが、私はまだ読書歴が浅いからか、察しが鈍いのか、主人公と同じタイミングでああ、そういうことだったのかとなった。

 

こういう本は、内容の思い話や長い小説、古典の合間に読むと気休めになってありがたい。すごく楽しんで読めたので、森絵都さんの他の本も読んでみたい。

 

 

 

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